2013年7月27日土曜日

グリムの森ができるまで 1 [打ち合わせとテキスタイル制作]

コルセットブランドabilletageはこの7月で無事二周年を迎えることができました。
Calnaval du abilletage -Grim's Forest-へお越しいただいた皆さま、普段からabilletageをご愛顧くださっている皆さま、abilletage創立からお手伝いさせていただいている私からも厚くお礼申し上げます。




私はabilletageに所属する者ではありませんが、イメージ写真、広告やテキスタイルなどのデザイン、企画などのお手伝いをさせていただいている村上キヨというものです。
今回オーナー、デザイナーであるbambiちゃんと、Grim's Forestのメインビジュアルの制作裏を公開するのも良いかもしれないね、という話になりました。私の写真についても、どうやって作っているのか度々ご質問いただきますし、自分としても簡単な記録として残しておいたら楽しいのじゃないかと唐突にこのブログを作ってみました。
毎回時間ギリギリの制作になってしまう私達、こうして細かく書き残しておけば次回こそは気をつけるのではないか…という戒め的な意味もありつつという感じです。

「こんな感じで作ってるのか~楽しそうだな~」または「地味な作業だな~」などなど、いろいろ感じていただければ幸いです。テキスタイルの制作にまつわる話や、無駄話も途中挟みつつ行きたいと思います。


さて、パーティーに向けての制作が始まったのは3月でした。今回はオリジナルテキスタイルを発表したい、という話だったのでデザイン、テキスタイルの刷り見本出し、プリントする時間など逆算すると、3月でも遅いくらいです。

とりあえずbambiちゃんとショーの内容も兼ねて打ち合わせです。グリム童話をコンセプトにするのもいいね、と以前から話していたのであっさりとグリム童話コンセプトに決定。
あーだこーだと話しながらテキスタイルのイメージ、ショーの構成から組み立てていきました。



こちらは打ち合わせの際にbambiちゃんがまとめたショーの構成。こうして見ると初期段階でイメージしたものがほぼ実現できたんだなあと感慨深いです。
「セクシー」と書いても可愛い文字になってしまうところがbambiちゃんらしいです。

できればメインビジュアルにオリジナルテキスタイルの服を使おう、という事になったため、メインビジュアルのラフはひとまず置いておいて、「グリム柄」と呼ばれているテキスタイルの制作を進める事に決まりました。





テキスタイルのラフを起こす事から始め、それぞれのアイコンを制作していきます。

かぼちゃの馬車にバツがついているのは、実際のグリム童話には出てこないからです。
ショーでは演出的にグリム童話に忠実とはいかないので、テキスタイルにおいてはなるべくグリム童話に出てくるモチーフだけを使いました。
ガラスの靴、かぼちゃの馬車が出てくるのはシャルル・ペロー版だそうで、グリム童話版では魔女でなく白い鳩がシンデレラを助けます。ガラスの靴もグリム童話版では金の靴なのでそちらに合わせました。




各アイコンは写真と組み合わせたものもありますが、ほとんどをmac上で一から描きました。
ファミコン世代の私は子供時代、真っ黒な画面に並ぶ正方形に収まるカクカクしたドット画のアイテムアイコンに心ときめかせたものですが、今回のデザインもそういったポップさもありつつ、ストーリーを感じさせるものにできればと考えました。

各アイコンデザインにOKが出たので、bambiちゃんが色のバリエーションを決めていきます。この辺りが彼女の勘の見せどころです。



つづく

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